心があまりにも内面に向かっていると、ブログを書くという気になれない。それどころか、ブログの存在すらもすっかり忘れている。
先週、新曲の仮レコーディングをしてみた。
その翌日は、地元京都のフェスに出演。
<楽屋で演奏前のひととき>
その後、片道7時間半をかけて、島根県の和田寺に行った。それは、お寺をお世話して下さっている集落の方と、法要の打ち合わせをするため。二泊した後、帰京。
<住職を拝命している和田寺は、町の史跡になっている>
それでも心は内面に向かい続ける。目まぐるしく動いている日々なのに、心がひたすら沈静し続けていることだってあるのだろう。
秋に新刊発行の予定。DVD付きになるので様々な準備をしている。もしかしたら、この新刊がくせ者なのかも知れない。
唐突で申し訳ないが、職業病というものがあるように、職業カルマ、あるいは文化カルマというものがあると、僕は思っている。
例えば、居合道なんかやる人が本物の真剣を購入して、病気になったりすることがある。これは、居合道をやっている人に聞いた。
武道カルマというものの為せる技かも知れない。
ここでいうカルマが何かと言えば、それは、ある職業なり文化に染み付いている「垢」みたいなもの。
はるか昔から、それに従事して来た人たち特有の心の傾向の中に潜む闇のエネルギー(気)。僕はこれを、仮に職業カルマ、あるいは文化カルマと呼んでいる。
その前提で言えば、医者カルマもあるし、お寺カルマなんかもあると思う。その他、記者カルマ、カウンセラーカルマとか、警官カルマetc
。(まあ、人の弱い部分と関わるとか、立場上、人の上に立つような仕事は、闇のエネルギーが潜みやすいわけです)
そして、指圧やら鍼やらの、いわゆる東洋医学カルマにも、もちろんそれはあるわけで、今度の新刊は、それと真っ向から対決する内容なので、どうやら闇のエネルギーの抵抗を受けるようだ。
だから、書いている時は大変しんどかった。まるで、何者かに邪魔されているかのようだった。毎日、南禅寺奥の院の滝に打たれに行きながら書いていたけど、それでも最後には、とうとうダウンしてしまった。その時は、神経が参って毎日2時間しか眠れない日が続いた。
まるで力石のパンチをくらってダウンした明日のジョーのようなもの。あるいはそれではカッコ良すぎるから、ひからびたグレゴールザレム(虫)のようであった。<注:グレゴールザレムというのは、ある朝起きたら虫になっていたという、カフカの小説に出てくる主人公のこと>
だから脱稿した後も、いろいろと大変だった。果たして原稿は、無事に発刊されるのだろうか? 今は天に任せて、皆さんにお手伝い頂きながら、粛々と作業を進めている。
明日は、ライブハウスで数曲ほど演奏の予定。ライブハウスに出演するなんて、随分と久しぶりである。
そういえば、はるか昔、「拾得」という京都の老舗ライブハウスで、今は亡き詩人ナナオとのジョイントで、演奏したことがあったな。