2011/06/24 Categories: 日記

7、8年前だったと思うが、”よし、今年一年は、休むことを仕事にしよう”と思ったことがあった。でも残念ながら、思っただけで終わってしまった。(その後、次々とプロジェクト立ち上げちゃって)

でも、そもそもの動機は何だったかのだろう?
文化はヒマから生まれる、なんて思ったからだったかも知れない。

なんせ江戸時代の日本人は、今と違って、あんまり働かないで、おしゃべりしたり将棋さしたりして遊んでいたらしい。完全リサイクル社会だったし、、、。だから江戸文化が花咲いたのかな?

そんなことを思って、何年も前のことだけど、近所の将棋センターに行っていたことがあった。昼間からおじさんたちがビールなんか飲んで、将棋さして遊んでいて、良い雰囲気だった。
”やっぱりこうでなくちゃな”なんて思って、僕も混ぜてもらっていた。20歳の頃に住んでいた清和荘という伝説のアパートは、住人が皆こんな感じだった。そんな中で、僕は、STRAXE(ストララグゼ)という戦略ゲームを発明したのだった。

それから、インドをバックパッカーとして貧乏旅行した人ならわかるだろうけど、
インドにいると、一日一つのことしかしない。例えば、今日は銀行で両替するとか。駅に切符を買いに行くとか。

それは例えば、銀行員がチャイを飲んでおしゃべりしながら時々仕事をする、というペースなので、行列が長くなって時間もかかるからでもあるが。

カーリー寺院を見に行ったとかになれば、それは大仕事である。後は、何もやらない。
カレーを食べるのとチャイを飲むのと、、、せいぜい、安宿で他のバックパッカーと旅の話を咲かせるぐらいである。

この時、旅をしている長さで、旅人同士のヒエラルキーが決まるというのが、何とも、、、、。まあそれは、病院の待合室に集まる老人たちのヒエラルキーが、病気の重さだったりするのと同じようなもんである。
きっと最近では、日数や支援の大きさで、被災地ボランティアのヒエラルキーなんかも生まれているだろうなあ、、、。ああ、人間って。

それはともかく、再挑戦。レベンジである。
いろいろとプロジェクトがあっても、とにかく少しでもインド旅行っぽいノリで休めば、自分を誉めて、”よしよし、よく休んだぞ。” と思うことにしよう。

ということで写真は、僕が休む喫茶店「茶夢」のマスター。
ご夫婦でノラ猫の世話をされている、優しい人たちである。
ここでマンガや週刊誌を読みながら、気分をインドの旅へ。



カルカッタのマザーテレサのセンターも、皆ハードワーカーだったことは、今は忘れることにしよう。お釈迦さまが50年間、一日も休まなかったことも、弁栄上人もまたそうだったことも、忘れることにしよう。、、、休むときには。