賞味期限切れになる前に書いておこう、と思った。
実はこれ、先月上梓した、新刊「タオ指圧、究極の経絡メソッド」(ヒューマン・ワールド)である。
僕としては、これをタオ指圧関連、最後の書籍にするつもり。タオの内容は無尽蔵だかから、もし、“以降も、、、”と思うのならら、もちろん永遠に書き続けることもできる。
でも、もうこれで8冊、9冊目だ。経絡指圧の創始者、増永静人先生だって著書は10冊ぐらいだったんだから、もうこれぐらいで十分かな、とも思う。
いや、というよりは、ずーっと以前から、時期が来たら指圧の本を書くのはやめて、仏教や念仏についての本を書いて行くことにしよう、と思っていたのだ。
タオ指圧の書物は、繰り返し読んでもらっても耐えられる内容として書いて来たつもりだし。(直接ではないが、“一か月間、タオ指圧関連の本一冊を、毎日繰り返し読み続けた”という話を聞いたことがある。著者冥利につきるとは、このこと、、、うぅ、涙)
それに、これからは誰か別の人がタオ指圧の本を書いてくれたらうれしい。
実は、この原稿を書いている間は、ホントーに大変だった。霊的にもしんどくて、実は途中、病いに倒れたほど。その時期は、毎日2時間しか眠れず食べれずに、苦しむという日々がしばらく続いた。
もしかしたら、これが東洋医学の内容を全部をひっくり返すような内容だからかも知れない。東洋医学カルマにも邪魔されているな、とは感じていた。
ここで言う“カルマ”とは、どんな文化にもある、歴史の中で生まれた「垢」のようなもので、邪気エネルギーのことである。もっとも、これを浄化するようなものが、何十年か何百年に一度は現れるというようになってもいる。
付属のDVD は、10年前に教材DVDを出すつもりで撮影し、未編集のままになっていたものである。
さて、ここで1つだけ面白いエピソードを書くことにしよう。DVDの1部に小児指圧の映像が入っている。このモデルは、妻のまゆさんと当時小学5年生だった息子の結万なのである。(“なんでこんなことさせるんだ”という表情が垣間見えるのが、ちょっとオモしろい。ちょうど、その年齢だったんだ)
そして、本の写真の基本手技3のモデルも、10年後の結万。こんなアイデア、僕が考えるはずもない。編集を手伝ってくれていた、まさとさんのアイデアである。
僕は、“そんな家族写真みたいな恥ずかしいこと、僕以上に結万もキライだから、やるはずないでしょうがー”と言ったのだが、まゆさんが思いのほかノってしまった(あぁ! 母親というのは、恥ずかしくないらしい。僕にしてみたら、心底不思議である)。
そして、まゆさんが結万に持ちかけたところ(おそらく、最後の本だとなんだとか言って、説得したのであろう)、意外にも“いいよ”と言ったらしく実現したのである。
僕にしてみたら寝耳に水であった。結万が説得に応じたのは、おそらく、卒業が危ぶまれていた大学を卒業して、気がゆるんだ一瞬のスキを、まゆさんにつかれたのであろう。そう僕は、推測した。女性と母親に油断してはいけないとは、どうやら知らなかったらしい。
さて、これ以上、アホなごたくを並べて読者の時間を奪いたくないので 、鈴木聡さんが書いてくれた書評をここに転載させて頂き、終えることにしたい。
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「世界と人生を変える書」
鈴木 聡
今の自分の人生に満足している人は、読まないほうがいい。
今の世界のままがいいと思っている人は、読まないほうがいい。
これからも今まで通りの人生を歩みたい人は、読まないほうがいい。
なぜなら、この本で、真実を知ってしまった以上、
今までの生き方を変えない、という選択はありえなくなるからです。
映画「マトリックス」で主人公ネオは、
青いカプセルか赤いカプセルを飲むかの選択を迫られました。
青いカプセルを飲めば、ベッドで目覚め元の暮らしが待っています。
赤いカプセルを飲めば、真実を見ることができます。
主人公ネオは、赤いカプセルを飲むことを選択しました。
しかし真実を知ることは、同時に、苦難と冒険の始まりでもあったのです。
この本は、まさにその赤いカプセルなのです。
「経絡の認識が日常的になったとき、他者の苦しみが、”わがこと”となる(本文)」
この事実を知ってしまったら、もう人の苦しみを他人事にして放っておくことはできなくなくなるでしょう。
「祈りによって現象が変わる(本文)」
この事実を知ってしまったら、もう世界の現象(戦争・飢餓・差別など)も他人事では済ませられなくなるでしょう。
否が応にも、生き方や世界観の変更が迫られるのです。
過去の著作では、気や経絡の世界を、世間の人が少しでも抵抗なく理解できるよう、たとえ話
やユーモアを駆使して説かれていました。
しかし、この本は、タオ指圧最後の本というだけあって、そういう飾りはほとんどありません。
一番重要な世界の秘密が繰り返し繰り返し説かれています。
「目覚めなさい」と繰り返し言われているようです。
「覚悟を決めなさい」と決断を迫られているようです。
正直、大変そうだから、この世界には踏み込まない方がいいよ、なんてエゴの声も聞こえてきます。
でも、心の奥底では、真実を知れて本当に良かった。
真実を知らなかった頃には
二度と戻りたくない、と思えるのです。
世界はどんどん悪い方に進んでいる気がします。
グローバリズムは世界を人を蝕み、金儲けのための戦争も無くなりません。
原発をよその国に売ろうなんて人間が首相の国に住んでいます。絶望的です。
しかし、希望に満ちた、こんなすごい内容の本が、一般の本屋さんで買える時代にもなったのです。
夜明け前が一番暗いといいます。
陰極まれば陽になるといいます。
数千年に一度、数万年に一度の人類の進化の時期を迎えているのかもしれません。
いや、この本を読んでしまったからには、
なにがなんでも進化するんだ、と覚悟を決めます。
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、、、僕は、“覚悟しなさい”なんて、誰に対して言うつもりもないし、言えるはずもない。でも、覚悟を決めた人の言葉がすがすがしく聞こえるのは、はたして僕だけだろうか?