1)
一ヶ月と一週間ぶりに京都の自宅に帰って来た。
こうなると、家も宿の1つという感じである。
その翌々日は、夏休み最後の日(8月31日なので、そう思ったのだ)。なので、友人の昇一郎くんと「シン・ゴジラ」を観に行った。
僕はゴジラフリーク。ゴジラものは必ず観に行く。だから日本出発前から行くつもりで、昇一郎くんと約束していたのである。
映画の後は、本屋に行ったり、まずは滅多に行かない寿司屋に行ったりする。(昇一郎くんの好物なので)
昇一郎くんはチャトランガ仲間でもある。
イベントの時などは、チャトランガ・ブースを担当してもらったりしている。
僕としては友人のつもりではあるが、実は昇一郎くんは小学生である。なので僕には、“彼の無意識にポジティブな思い出を上げたい”という気持がある。
2)
子どもにとって、「自分のことを気にかけてくれる大人がいる」というのは、心強いと思う。
無条件で自分に関心を持ってくれ、一緒に楽しんでくれる大人がいることは、きっとその子の心を温めるだろう。
そしてたとえ将来、大人になって、子どもの頃に自分につき合ってくれた大人が誰だったかを忘れてしまっても、その体験は、いつまでもその子の「無意識」の支えになると思う。
だから彼が大人になって、僕のことを忘れてしまっても構わない。
3)
一日が終わり、駅で見送る時、帰って行く昇一郎くんの背中に手を振りながら、ふと僕は考える。
”いつまで彼の背中が見られるかな?”、と。
小学生の友人との付き合いでは、「一期一会」の潔さを楽しむ、、、。