やることが多過ぎて、とてもブログに手が回らないので、取り急ぎ「ひとくち法話」でもお読み下さい。
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本当の自分探し
そういえば一時、「自分探し」が流行りましたね。
あなたは、本当の自分をどのようなものだ、とイメージしているでしょうか?
仏教では、 ”すべての人に仏性がある”といいます。
また、”本当の自分は仏である”ともいいます。
「本当の自分」に対するイメージによって、人の生き方はずいぶん違ったものになると思います。逆に、生き方によって自分に対するイメージも人生も変わります。
今日申し上げたいのは、あなたが、もし幸せになりたいのならば、、、
決して、本当の自分を価値の低い存在のように思ってはならない、ということです。
潜在意識にも、そう思わせてはならないのです。
たとえば、よくある“どうせ私なんか、、、”というのは、無意識からのネガティブ・メッセージです。
その声の言うことに従ってする行動は、後の人生で、”どうせ私なんか、、、”と思うような結果を生んでしまいます。
では一体どのように、そのような「人生の負のスパイラル」を断ち切ったら良いのでしょうか?
まずは意識的に、「本当の自分は”仏さまである”」というぐらいに、自分を気高い存在であると思うことです。それがスタート。
もちろん、それだけでは、人生の負のスパイラルを生む潜在意識のネガティブ・メッセージを黙らせることはできませんよね。連中はうるさいからね。
自分が気高い存在であることを、自分の潜在意識に刷り込む必要があります。
それには、極力、自分が気高い行動をすることこそが、秘訣なのです。
” 気高い行動って、どんなこと?”
逆を考えればわかるでしょ。
「自分の利得にならないことはしない人」は気高い人でしょうか?
「自分の利得になることしかやらない人」は気高い人でしょうか?
だから気高いと言っても、そんなにおおごとではないのです。
たとえば、電車でお年寄りに席を譲るとか、玄関でみんなの靴を揃えるとか、、、。
誰に知られることもなく、人々のためになることをする人。
他の人の喜びを、自分は陰に隠れて楽しめる人。
自分には何の利得にならないことを黙ってできる人は、気高い人なんです。
そして、そういう行動を取っていると、あなたの潜在意識はあなたをどう思うか?
あなたを誇りに思うのです。
潜在意識が、あなたを気高いと認めるのです。
そしてあなたを、気高く幸福な人生へと導くのです。
さて念仏とは、文字通り「仏さまを念じる」ことです。
仏さまを念じることによって、”どうせ私なんか、、、”とあなたに思わせて来た、あなたの潜在意識が浄化されます。
そして、気高い真実のあなた、仏性が顕われます。
仏さまが顕われるのです。
仏教は学問でも知識でもありません。
苦しい修行するものでもありません。
あなたの潜在意識を変えるものです。
あなたの幸福で気高い人生を創造するためのものです。