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チョドリパラ村へ
NPOユニが先生たちの給料をサポートしている、チョドリパラ村の小学校を訪問する。車で片道2時間半の道行きである。
<バングラデッシュのタクシー三輪ミゼットは、昭和の中期に日本でも走っていた>
<途中、子どもたちにおみやげを買っていく>
<どれにしようか、と相談>
この村は、チョバ氏とラジョーさんの奥さんの出身地でもある。
小学校は休み(冬休み?)だったが、先生や生徒たちは僕らを待っていてくれた。子どもたちが、門の前で勢揃いして花を持って出迎えてくれるので、毎度のことながら恐縮してしまう。
80歳を超える老僧には、毎年来るたびに“自分はもう老いた。君たち、後は子どもたちのことを頼むよ”と言われ続けて来た。
寺の境内に入ると、老僧はすでに床に臥せっており、数名の人が身体をさすって看病していた。
顔を見合わせて、少し話しをした。(先生たちの給料を、少し上げてくれてやってないか、と言われて、“それは予定に入っているからご安心を”という。学校運営を一番気にしているのはサスガ)
しばし手を握ったり身体をさすったりして過ごす。
その後は 教室に入って、子どもたちと顔を合わせて少し話して、おみやげを配りながら、ラジョーさんがゲームのルールを解説。
<まずは、年齢の高い村人から。顔がけっこう真剣!>
<僕もお相手する>
その後は、さっそくのゲーム大会である。ファミコンもトランプもない村だ。楽しんでくれるといいな、、、。
ひとしきり遊んだ後は、チョバ氏の実家にお昼を頂きに行くと、次から次へとごちそうを出してくれる。
きっと準備が大変だっただろうなあ、と感謝しながら頂く。
帰路に着く
昼食後には帰路に着いた。夕方には、ラカインの医者夫婦とミーティングの予定なのだ。
彼ら夫婦は、いくつかの援助活動を行っている。そこで、“お互い協力して、一緒にやりませんか?”という話をしに行くつもりである。
どこの世界でも実践力のある人は少ないから、彼らは貴重な存在なのだ。
ところで昔は、日本でも“女は三界に家なし”と言われたが(今は、お父さんに家なしかも、、、?)、ラカインの女性たちには気軽に集まれる場所がない。ファミレスもなく、しかもここは、イスラム教圏なのだ。
だから女医さんは、最近、女性たちが集まれるようにデイセンターを作ったそうだ。
また、チッタゴン丘などの山岳地域に住んでいる子どもは、貧しくて高度な教育が受けられない。
それでかねてより、勉強熱心な学生を何とかサポートしたいと考えていた彼らは、現在、その女性センターの1部を2人の学生たちに無料寄宿舎として提供しているそうだ。
いずれは大きい寄宿舎をやりたいそうだ。
村を後にし、再び車で2時間半揺られて帰る。着いたら、おっと! すでに4時半だ。約束の5時まであと少ししかない。
ほっとする間もなく医院に向かい、1時間ほど話し合う。
夜、夕食後は、恒例の屋上での一杯である。ありがたいことに、ウィスキーもラカイン焼酎もまだ残っている。寒いので、多少着込んで飲む。
持って来た天体望遠鏡で月を見たら驚いた! 月って、こんなにきれいだったんだ!。さすがに都会とは違うなー。目に焼きついて離れない。
、、、バングラデッシュで見た月は、クレーターまではっきりと、その神秘の姿を現していた。