2013/01/19 Categories: バングラデッシュ支援

1月2日  マレフン村へ

他のラカイン小学校を開校していくため、別の村を視察に行く。

片道3時間以上の道行き。1日仕事である。

 

やっと着いた!

村の中をいろいろ案内してもらう。大きな村ではないが、寺は3つある。

開校するならどこの寺が適しているかを、いろいろ歩いて検討する。

村長さんは、まだ若いけど責任感のあるしっかりした人とお見受けした。(やっぱり基本は、責任感だよなぁ)

<村を案内してもらう>

<村の子どもたち>

<銀加工の職人の家>

 <村の井戸>

 <動物も痩せているのが痛々しい感じ、、、>

 <村のインテリ風の僧侶>

 <寺の入り口>

<この寺には、青空教室に使えそうなスペースがあった>

 僕たちは、村の人たちと、ちゃんと正面から向き合って話し合う必要があった。

というのは、一番大事なことは、「本当に効果的な支援になるかどうか?」だからである。

 支援金を大きな団体に出すだけだと、経費として使われる部分が大きいと聞いたことがある。

また、現地の政府や行政を通すと、かなりの部分が現地役人のポケットに入ってしまう。これはすでに、別の国で経験済みである。

 だからこそ直接、現地の人と協力し合って支援するというのが、NPOユニのポリシーである。

村の人とミーテングしながら、たしかなことをやっているという実感と、あらためてこのポリシーの大切さを思った。

 NPOユニが村の人に求めているのは、たとえば、村の教育委員会を作って、責任をもって先生をさがしたり、授業内容を検討したりすることである。

その他、親への説明会を開いたり、計画的や教育方針を定めていくことも含めて、諸々、自分たちで動いてもらわないとならない。

 明確な行動の裏付けがあって、はじめて生きた支援になる。それがクリアーになった上での、ユニ小学校の開校である。

 村の主だった人たちに集まってもらい、述べた。

“僕たちはいくつかの条件を出します。単に、お金を出すだけはしません。いくつかが、ちゃんとがクリアーされたら、NPOユニは動きます。

ラカインユニの代表のラジョーさんと連絡を取り合いながら進めます。いつから始められるかは、皆さん次第です”

今まで教育支援が入ったことのない村である。半信半疑だったり諦めムードがあったりする。

加えて南半球特有のゆっくりした時間の流れがあり、どうしても動きが遅くなる。

でも、子どもは年々成長していくのだ。過去のムードに流されてしまっては、ラカインの新しい時代を創ることはできない、と僕は思う。(僕が焦っても、仕方がないのだが、、、)

しかしホントに、すべては村の皆さんの敏速な動きにかかっているのだ。

<話し合う内に、こちらの熱意が伝わったのか、村人たちも真剣になって来た。中央のピンクのシャツを着ているのが村長さん>

<NPOユニの理念を説明するラジョーさん>

村でお昼をごちそうになってから、再び3時間以上のドライブ。土ぼこりと共に、やっと帰る。

だが、僕たちにはまだ仕事が残っていた。

 医者夫婦をNPOユニ・ラカインに引き込むための、最終ミーティングである。

“タオサンガは、面白いですよ〜”とか言って、僕がご主人をのせた! そして話し合いは終わった。ははは、作戦成功! “ウエルカム トゥー ユニ!”が、別れ際の僕のあいさつだった。

 

 <ラカインの医者夫妻マレニンさん>

明日が最期の日、、、。

この頃からラジョーさんの様子がどことなく淋しそうになってくるのが、正直つらい。

 夜は、“ラジョーさん、飲もうよ”と誘って、3人屋上で少しばかり、しんみりと飲む、、、。

 続く