フェスティバル、祭りの本来の目的は何だろう? 神さまをお祀りすること。それを、お祝いすること(祝祭)。それによって、人々の絆を深めることだろう。
ユニフェスも、本来の祭りに少しでも近づけたいと思っている。でもまずは、フェスをビジネスの全くからまないものとして行う。そこでチャリティフェスだ。みんなで、利他の温かい空間を共有するコンセプトが、その特徴である。
だから収益は、基本的にすべてチャリティ。今年は、会場費をユニで負担したから、ユニにとっては持ち出しではある。また実行委員の皆それぞれも、あれだけの大変な労力を注いでいる上に、随所で自分のお金を出している。それでもやっているのは、なぜか?
それは、人々の利他の心に触れることで温かい気持になれるからだ。それを感じるのは、主催しているユニのスタッフだけでない。来場者の皆さんやブース出店者の方々にも、また出演アーチストの方々も感じてもらっていると信じている。(実際に、そういう声を方々から聞いた)
<集まったのは、40数店舗。今年は、NHKやFMこころ、また京都新聞でもお知らせしてくれた>
<Mausgruppeドイツ語補習校 のフェイスペインティング>
<友人の竹中あこさんと大森俊之さん夫妻のLIVE>
人の利他心に触れることで、その場に居合わせた人の心が温かくなる。それを感じることができるのは、僕は幸せなことだと思う。一流レストランでごちそうを食べることに幸せを感じる人もいるだろう。でも、僕たちにとっては、人の利他心に触れることが一番のごちそうだ。そして、人のために皆で汗を流した後に飲むビールと、スーパーで買った総菜を持ち寄って食べることに、一番幸せを感じるのだ。
後片付けは、翌々日の昼過ぎまでかかった。ゴミの山もあり、借りた机も返しに行かなければならない。こうした、地を這い回るような下座の仕事があって、フェスティバルはできる。できたら来年からは、一連のすべてプロセスを、皆さんと共にできたら、さらに幸せだろうな、と思う。
さて、後片付けが終わった日は、ヨーロッパ一ヶ月行脚の前日だ。イタリア、ウィーン、オランダの各地で、念仏やらタオ指圧の講習やらがあるので、出発しなければならない。
出発前日の昼過ぎから、やっと旅の準備開始。一日かかって準備が終わったのは夜中の3時。6時に起床して関空に向かう。フランクフルト、ローマと乗り継いで、やっとベローナに辿り着いたのは、関空出発の24時間後だった。アントニオとロリダナが迎えに来てくれていた。ボンジョルノ! (イタリア語で”こんにちわ”)
<ローマからベローナ行きの飛行機に乗るところ>
<ベローナの空港に迎えに来てくれたアントニオとロリダナ。イタリア人は情熱的である>