四発心の詩
<1>受持
受持とは、他者の悩み苦しみや、人との交流の場を、「わがこと」として引き受ける菩薩心。
ここから「自他を超えた世界(フィールド)が自己の実相」という無分別智が生まれる。
経絡をわが内に観て行う治療も、 コミュニケーションの場を受持(わがこと)する働きも、全てはこの菩薩心に支えられている。
受持しなければ、人はカルマに縛られ、輪廻流浪の旅を続ける。
三宝受持の人生を歩めば、カルマは如来に摂取(受持)され、光となる。
<2>憶念
他者の悲しみに共感できる人は、自らの悲しみに向き合い、
自分のためは涙を流さずとも、人のために涙を流す。
如来の大愛はそんな人に訪れる。
他者の幸せを祈り、救いを祈る人は、如来の大愛を胚胎し、
大愛に溶かされた心身は、法爾自然に仏を憶念(愛念)する。
如来思慕の憶念は、他者の幸せを願う心から生まれ、人は幸せになる。
<3>讃嘆
存在の根源は歓喜であり、一切が互いの歓びを喜び合う。これが宇宙の実相である。
讃嘆は歓喜の因であり、宇宙一切を創造する。
讃嘆と歓喜とは相即相入し合い、あらゆる生命はここから生まれる。
宇宙の尽きることのない創造と無限向上は、讃嘆と歓喜が相即相入する姿であり、
宇宙の無限の潜在力が世界に発現する。
他者の潜在力/可能性のみを観る人は、子供のように無邪気に他者を讃嘆する。
曇りのない目で他者を観て讃嘆する人は、如来を讃嘆している。
宇宙根源の「歓喜」と自己内在の歓喜が入我我入し、世界に歓喜をもたらす。
<4>決定
どのような未来であろうと、それは決定(けつじょう)から生まれる。
だから”決定しない”という「決定」だけはしないようにしよう。
”決定しない”という「決定」は、最悪の未来を決定するのと同じ作用を人にもたらすから。
未来のすべては決定次第。カルマに負けたら 未来はない。過去を繰り返すことになる。
気がつくたびに、何度でも何度でも三宝決定しよう。
呼吸するように三宝決定しよう。一瞬一瞬、決定して生きよう。
あなたの三宝への決定は、「菩薩十二戒」の実践として顕れ、
あなたに、最高の未来を決定しているのと同じ作用をもたらす。