タイトルを見ただけだと、“ああ、指圧の大会ね。それにちょっと仏教みたいなものが加わるのね”というだけの認識に終わるかも知れない。
あるいは中には、“世界各地から人が集まるの? へぇー、スゴいじゃん”とかも言ってくれる人がいるかも知れない。
通称タイ大会、、、。いつも僕は、まどろっこしい想いをする。現場では起こっていたことをどう説明したら良いかわからなくて困ってしまうのだ。
なにせ大会は、おそらく参加した人にとっても、想像をはるかに超えていただろうから、、、。
もっともそれは、僕だって同じだった。何がどうなるかわからないままで、ただひたすら、大会に必要なことを1分1秒やっていただけだ。そして沸騰する現場のエネルギーに任せていたのだ。
さて現地に集まったのは、180人以上で、参加国は、日本、アメリカ、カナダ、スペイン、イタリア、フランス、オーストリア、オランダ、インド、バングラデシュの11か国である。
<タオ指圧ワークショップ>
行われたのは、まず、タオ指圧と気心道のワークショップ。これに仏教修行の時間が加わる。これを聞くと、もしかしたら人によっては、“指圧だけじゃなくて、気のトレーニングまでするの? えーっ、それに、なんで指圧の大会でそんな武道とか、仏教修行の時間まであるんだよ!”、と思うかも知れない。
<気心道ワークショップ>
<触れずに”気”で倒す>
<毎朝1時間の音楽念仏>
<夕方の音楽念仏。180人の三重奏が響く>
でもそれだけじゃない。これに心理ワークショップまで加わる。指圧と仏教と武道と心理学。これがそのままカリキュラムに入っているのだ。
<まゆさん担当の心理ワークショップ>
そして午後には、世界通貨UNIを使ったチャリティ・バザー込みのミニ・フェスティバルがあり、それから、、、とここまで聞くと、果たしてどうだろうか? もしかしたら、人によっては、わけがわからなく、なり始めるかも知れない。
<ミニ・チャリティー・フェスティバル会場>
<昼のゲーム大会>
しかし実は、さらにまだあるのだ。夜の時間は、世界各国の遊びをみんなでする時間や、芝居、音楽、舞踏などの各種パーフォーマンスがある。
<舞踏パーフォーマンス>
<爆笑コメディ「白雪姫」は、東京センターの英語劇。インターナショナルに激しく大受け!!!>
<念仏ゴスペル/アレックスが「聴いていて、あまりの美しさに涙が流れた」と言っていたが、実は僕も、涙が、、、>
一方、戦略ゲーム・チャリテックスで、どっちが勝つかを賭ける、UNI通貨の爆笑カジノがある。
<カジノでは、UNIの賭け金がつり上がり白熱する! いやー、この賭場のような不健康さが、僕的にはたまりませんな、、、。こうして不真面目なことを入れてバランスをとらなとらないとね。>
<左は西のチャリテックス女王、アリス。このカジノは、なぜか見ている方は、どっちが勝っても(たとえ賭けに負けても)面白い。これ、不思議といえば不思議!>
<こちらはほんわかムードの練習試合。やはりカジノ戦とは、プレイヤーの雰囲気が全然違う!>
<カジノにBAR はつきもの。ということで、いつもは東京道場の台所で開いているマロBARが、タイに支店を出した。“コンビニと同じ値段で売る”というゴッコ感覚でありながら、献身的なサービスで評判。店主マロ、たまちゃんの他、カナダのアンもホステスとして活躍した>
BARがあるなら、深夜近くになってからが本番。サンガダンスバンドのLIVEで延々みんなで踊りまくるのである。
<最高の盛り上がりが毎晩!>
<ダンスタイム!>
<サンガダンスバンド>
<激しいピアノを弾くアルフレッド>
そして極めつけは、最終夜に行われた「BAD BOYS & GIRLS NIGHT 」! これは、みんなが思い思いの不良の格好をして、ファッション・ショーをするというもの。いやはや、最高潮の盛り上がり!
<誰が誰だか、お互い最初はわからなかった>
<ふふふ>
<各国に別れて、不良のファッション・ショー>
<日本もなかなかレベルが高かったな>
、、、これを読んでいらしっゃる方は、ここまで来ると、これが一体何の世界大会なのか、わけがわからなくなっているのではないかと思う。(それが当たり前の社会人感覚というものだ)
だいたいが、指圧の集まりなら指圧の勉強だけ。あるいは仏教修行の集まりなら仏教修行だけ。海外支援チャリティならチャリティだけ。と、そんな風に1つにしぼって、おとなしくしていれば良さそうなものである。
それを、ゲームだ、爆笑カジノだ、バンドだ、踊りだ、とあり、さらにおバカな遊びまで本気でやっている。もっとも、それが浄土宗和田寺タオサンガなのである。そしてタイ世界大会は、そんなタオサンガを象徴する沸騰の10日間だったのだ。
<音楽念仏でやるハモリの音合わせをやったのは初日だった>
下記が毎日のスケジュール。見て頂くとわかるが、1日8時間は、たっぷりと勉強や修行等の時間があり、夜はビール飲みながらみんなで夕食。さらにその後、何時間も遊びの時間が続くというディープなのだ。
<みんなでビール飲みながらの夕食>
7am 音楽念仏
8 am 朝食
9am 心理ワークショップ
10am タオ指圧ワークショップ
1pm ランチ休憩
2:30pm ミニチャリティ・フェス
4pm タオ指圧施術/念仏ヒーリングセッション
5pm 気心道ワークショップ
6pm 音楽念仏
7pm 夕食
8:30pm ゲーム大会
9:30pm パーフォーマンス
11pm ダンスバンド
※夜は果てしなく続く
<各国のタオサンガ・オリジナルTシャツ コンテスト>
<コンテストでは、ファッションショーのように歩く>
ようするに、ほとんど休みがないのだが、僕が心から感心したことがある。それは、みんな夜遅くまで飲んで騒いでいても、朝7時には、念仏行のためにちゃんと座っていることである。
そして180人による三重奏の音楽念仏の響きの美しさときたら!
それは、僕ら実行委員の1年間の準備の労苦を忘れさせるに十分な素晴らしさだった〜(涙)。
<念仏レイブで踊りまくる曲の練習>
<バングラデシュから来たラジョーさんの挨拶>
僕は思う。
誰しも神ほとけの子だ。
だから、あらゆる可能性を持っている。
内在する潜在力で、菩薩や仏になることもできるし、
人生を最高に意味あるものとして、
利他の喜びに満ち溢れて生きることもできるのだ。
僕は、そう信じているし、そんな人々の潜在力が華開くのを見るのが好きだ。だから、タオサンガをやっている。また、それを見たいがためのタイ大会でもあったのである。
“仏教のフリースピッリットで人生を芸術に!”
最後に、参加者にたくさん頂いた感想文の中から1つだけ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日でこの大会が終わってしまうことがとてもさみしです。
私にとってこんなにたくさんの外国の人達とコミュニケーションを
言葉はほとんどかたことしかお互いにしゃべれなくても、
また、気のワークでは、国籍は関係なく「
そして指圧をするさいは「何より心である」
今までも、そのように思っていましたが、
指圧をするときに、
また大勢で、毎朝毎夕おこなわれた念仏はとてもすばらしく、
感動は、ほとんど書ききれませんが、今回の体験は、
ありがとうございました。
S・I
ほんと、毎日朝から寝るまで楽しかったですね。タオサンガ国ができたら、さぞかし楽しく幸せでしょうね〜。