10月中旬から、海外のタオサンガ・メンバーと、3週間(実際には一ヶ月近く)に及んだ、リーダー研修の強化合宿をしていた。
3週間にしたのは、僕が以前参加したことがある、浄土宗の僧侶養成のための合宿が、3週間だったから、何となくそうしたのである。
あの頃、浄土宗の僧侶養成合宿は、夏に2回、冬に一回、3週間ずつあった。(今は、システムが変わったかも知れない)朝5時から夜9時まで休みというものが全くなかった。
夏は名古屋だった。あまりの暑さに一日中汗を流し続けた。冬は東京の増上寺で、当たり前だけど、寒かった。
そういえば、海外講習から帰った翌日だったので、時差ボケのため、最初の2日間はまったく眠れなかったことを憶えている、
<冬に3週間いた増上寺。寺から外に出られなかった。クリスマスの夜は、クリスマスツリーのようにライトアップした東京タワーを眺めた>
さて、話を戻すと、今回の海外研修参加メンバーは、オーストリアからオリバー、スペインからベレン、トロントから台湾出身のリー、モンテリオールから茂木さんの4人である。
朝9時から念仏で始まり(、、、と思う)、10時から様々なトレーニングを行い、終わるのは夜10時、というのもざらにあった。まゆさんには心理ワークを中心に、いろいろとやってもらった(彼女は、かつて心理トレーナーだったのだ)
せっかく日本に来たから、と少しは観光も楽しんでもらおうと思ってはいた。しかし実際には、終わりの頃にできたくらいだった。
実は、全日程の内、最初の半分近くは、全員でタイ大会の準備等に1日中追われていたのだ。4人とも(僕もそうだけど)、大会準備担当だったからだ。
連日、長時間に亘った作業
<朝から、これ>
<疲れて来たので、ジョークを飛ばす>
<“ふははは!”と、復活!>
<で、夜もこれ。すでに10時頃。作業は果てしなく続く>
それで、みんなであまりにも良く働いたので、夕食は居酒屋で一杯やりながら、と言うのも多かった。一日の労働は、苦労を共にした仲間と居酒屋の一杯で報われるのだ。
居酒屋のひととき
<茂木さんは、久しぶりの日本食で嬉しそうである>
<僕はリーには何度か言った、”あのさー、僕、幼稚園の先生じゃないんだけどな”>
<上の写真の続きが、これ>
<左がオリバー、右がベレン。日本に来てハッピー!>
ときには、こんなこともあった
<“しょせんイメージの問題だからね”と、僕とまゆさんも入れて、みんなで1500円ずつ出し合う。これで、ハッピー解決だい! >
<リーは台湾出身だが、高校がオースラリアで、大学がカナダだった>
みんなに感謝
僕とまゆさんは慣れているから、どうということはないんだけど、タオサンガが広まるために、無償で懸命に作業をする皆さんの汗は、本当に尊く心から感謝の想いが湧いて来る。(涙、涙、涙)
タイ大会の準備って、一体何やるんですか? と聞かれるかも知れない。これが簡単に説明できれば良いんだけどな、、、。今振り返ってみても、“これと、これやってました”なんて簡単に説明できないのが不思議である。
というのは、僕の脳は、なぜか苦労したことは片っ端から忘れるようにできているので、(苦労したことなんか、思い出したくないというのもあるけど)後で振り返ってみても、“はて何やってたっけ? ふが〜”という感じである。
タイ大会の準備としては、基本的には、ウエブの各国語の翻訳ができれば完了の所まで来た。(やるべきことも忘れていることが多いかも知れないが)
滝行にも行った
<これから滝行に入りまーす>
<願を書いたろうそくを立てる>
<滝に打たれながら、大声で般若心経を唱えたあげく、放心状態で出て来るリー>
<滝行を終え、心は晴れ晴れ〜>
とにかく朝から晩まで、濃い〜約1か月近くの心の旅だった。僕にとって最大の収穫は、参加したメンバーの心の成長の他にも、もう1つあった。
それは、“タオ指圧の本質が何かが、わかったこと”である。妙な話に聞こえるだろうけど、30年やって来て、今になってやっとわかったのだ。
それは、“えーっ!? これだったの!?”と、実に驚くべき内容だったが、果たして言語化できるだろうか?