僕はパレスチナ人たちの苦しみを思うと胸が痛くてならない。
アースキャラバンのテーマ曲「SHARE!」の歌詞は、僕がガザ空爆中のパレスチナにいたときに書いたものだ。
※ライナーノート「” SHARE!” の歌詞は、人々の涙を吸ったパレスチナの大地で生まれた」http://earthcaravan.jp/share_msc_note.php
だからSHARE!の替え歌では、 「パレスチナよ、自由になれ!」という歌詞で歌う。
この替え歌は、ベツレヘムのコンサートで歌って観客が総立ちだったし、翌朝は、女の子たちが口ずさんでいて、僕はちょっと驚いた。
それほど彼らの日々の苦しみと悲しみ、そして自由と平和への希求は強い。
当たり前だ。一方的に占領され、そして自由を奪われ差別される屈辱の日々なんだもの。
驚くかも知れないが、アラブ人だから、そしてユダヤ教徒でないから、占領者であるイスラエル政府によってパレスチナ人の生活は蹂躙され、差別されている。
宗教が違うという理由(を隠れ蓑にして)で、人生の多くを不自由に生きることを科せられているのだ。
70年前、これとまったく同じ理由でゲットーに入れられたユダヤ人が作った国、イスラエルによって。
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「宗教が理由だってぇー!? なら、そんなの理由にできないことを証明してやろう!」
1日も早く彼らの苦しみを終わらせたい、という胸の痛くなるような想いから、僕の異宗教融合ソング組曲は生まれた。
<イスラエル軍に路上封鎖され、自分たちの宗教施設であるモスクに行けず、路上礼拝している東エルサレムのパレスチナ人たち>
<40年住んでいた自宅をイスラエル軍によって叩き出され、路上生活を余儀なくされている一家へのボランティア指圧>
そもそもアースキャラバンは、パレスチナの人々の苦しみを取り除きたい、という願い抜きには生まれなかった。
だからこそ、アースキャラバンはエルサレムに向かうし、異宗教融合ソング組曲は、アースキャラバンの大切な柱なのである。
これは実際に中東へ赴いて活動し、同じ人類の同胞であるパレスチナ人の苦しみをまざまざと感じていなくては、理解できないかも知れない。
でもこれを捨てることは、僕にとってパレスチナ人の苦しみへの共感を捨てることなんだ。
だから僕は、異宗教融合ソング組曲を抜きに、アースキャラバンを続けることはできない。
異宗教合同ソング組曲 at アースキャラバン知恩院