実はこれ、パレスチナで夜中に家の基礎を建てた後の写真。
権利書を持っている自分の土地なのに、
パレスチナ人が家を建てると、イスラエル軍が破壊しにやって来る。
そこで夜中に建てに行ったというわけ。
右に立っているのは、
パレスチ人の人権を守ろうと日々闘っている、
イエスラエル人のガイ(色んな意味で有名人)。
結構、これは驚きの話。
で、どんな話かと言うとーー。
アカバ村に滞在中、
ガイに、「一緒に、パレスチナ人の家を建てに行かないか?」
と誘われた。
「ただし、行動は深夜。
それから、いつイスラエル軍に逮捕されるか分らないから、
パスポート持って来てね。」
………(ひぇ〜、どうしよう…..)と思ったけど、
ここで怯むわけに行かない。
この時、僕はアースキャラバン中で、30人ぐらいの人たちをお連れしていた。
彼らを危険に巻き込むわけには行かない。
なので、一人で行くことにした。ところが、だ。
「深夜、僕はちょっと留守します。
逮捕される危険があるから一応、お伝えだけしておくけど、云々」
みたいなことを口にしたら、5人ぐらいが一緒に行くことになった。
イスラエル軍を警戒しつつ、
日本人、イスラエル人、パレスチナ人で一緒に作業した。
明け方、無事、家の基礎が出来た時は、
みんなで抱き合って喜んだ。
意気揚々と引き上げて来たら、
家の人に「どうしても、朝ご飯を食べて行ってくれ」と言われ、
ご馳走になった。(本当に美味しかった!)
朝ご飯を食べている時に、
足が痛いというおじさんやおばさんがいたので、
ついでに治療した。
なので、これはその時の写真。
帰り際、イエスラエル人活動家のガイが、
「今日、逮捕されなかったのは奇跡だぜ。
オレは絶対、逮捕されると思っていた」
と言い出して、「おいおい!」と思った。
……が、仏さまのご加護により、
無事、家の基礎は建ち、逮捕もされず、
朝ご飯も頂き、おじさん、おばさんも痛みが取れて、
全て良しだった。
最近のコメント