台湾初日、ダライ・ラマ事務所の人々と和気藹々の話し合い

<写真は、北京語でダライ・ラマ事務所の台湾代表に通訳するパイさん。

信じられないほど頭の良い女性である。育ちの良さも感じる>

 

後になって考えたら、何であんなことできたんだろう?

と思うようなことが、たまにある。

 

今回の台湾行きも、どうやらその1つのようだ。

 

何せ、びっちりとスケジュールが詰まった10日の間

ずっと僕は半病人だった。

 

しかし、ミーティングやライブなどの時には、

そんな素振りを見せてはならない、

と渾身のエネルギーを出し続けていた。

 

とは言え、かなり頻繁に咳き込んだりしていたので、

周りの人には申し訳なかったな。

 

さて1日目、朝、4時台に起きて関空へ向かった。

幸い、熱は下がっていたが、

空港で通してくれるか少し心配した。

 

気合いで飛行機に乗り込み、3時間半後には台北着。

 

しかし、空港から出るまでが、

両替、税関、SIMカードの変更などで、

1時間半ぐらいかかったのではないだろうか?

 

なかなか辛かったが、今回、つぐづく良かったなあ、

と思ったことがある。

 

それは僕が、「法体」で動くことを身につけていたことだ。

 

人間には肉体以外にも4つの目に見えないからだがある。

 

法体と言うのは、形も大きさもない無辺の透明体で、

これを基本に動いていると、

身体的には、しんどくても、空気のように動くことができて、

何とかなるのだ。

 

誰でも体感できるようになることなので、

皆さんに身につけることをお薦めしたい。

 

(もし僕が、法体を知らず、

肉体を引きずるように動かしていたら、

あとは本当にヤバくなった、と思う)

 

空港に迎えに来てくれた祖牛さんとパイさんと共に、

今夜の宿に向かった。

 

宿に着いたらすでにランチタイムである。

 

近くの麺類の店などに入り、

あとはホテルのカフェでミーティング。

 

その後、今日、面会のアポイントを取っている

『慈済会』に向かう。

 

慈済会の人と、最初に会ったのは、東北震災のとき、

音楽ライブとボランティア指圧で巡っていた時だ。

 

洞源院というお寺でライブ演奏をした時、

慰霊碑を作りに来ていた慈済会の人と会った。

 

お二人は、「素晴らしい演奏だったので、

ぜひ台湾にも演奏にいらしてください」と言ってくださり、

僕はそれをずっと覚えていたのだ。

 

慈済会は、尼僧さんが始めた、仏教の慈善団体で、

今や世界に500万人の会員数を誇る。

 

さて、台北(新店)事務所のミーティングに同行したのは、

台湾のメンバーであるカミーロ、

運転と映像担当のリャオシャオ、パイさん、祖牛さん。

 

僕は慈済会の協力を仰ぎ、

”各地の慈済会員に「台湾出身日本兵」のために

『希望の火』に祈りを決めて頂けないか?”

ということをお願いに行ったのである。

 

趣旨については、日本から本部を通して、

すでに台北(新店)事務所の担当者に、

北京語のドキュメントが回っているはずであった。

 

ところが…….である。

こんな話し合いが…….

<右がカミーロ>

 

向こうは、「何のお話しでしょうか? 」という感じで、

最初から話をしなくてはならなかった。

 

日本語の通訳2人が来られ、こちらは英語の通訳が2人。

 

その日本語通訳の人が、通訳する前に、

自分の意見を言い出したりもするので、

結構、カオスである。

 

 

結局、はっきりとした成果は上げられないまま、

 

次の台湾のダライ・ラマ事務所に向かう。

(チベット大使館のようなもの)

 

ダライ・ラマ事務所の皆さん大変、

温かく迎えて下さり、

和気藹々とした中で、とても有益な話し合いができた。

 

 

 

 

 

右が、チベットの自由を訴えて、自転車で走る人。

<チベットの人たちには、とても親しみを感じる>

 

 

 

その後、みんなでカフェに行き、ミーティングした後、夕食に行った。

 

カフェも夕食も、いつの間にかカミーロが皆んなの分を払ってくれ、

修行者の大いなる心意気を見せてくれた。ありがとう、カミーロ!

 

*ところで、この時点では、

まだ僕は、台湾の複雑な政治状況を、

完全に認識するに至っていなかった。

 

慈済会との話し合いがスムーズでなかったのは、

それも原因の1つかも知れない。

 

<続く>

 

追記:そう言えば、

パレスチナ問題を完全に認識するまでには10年ほどかかった。

 

台湾の状況については、

この旅の中で徐々に明らかになっていくことになる……

 

初日もそうだが、翌朝から、タイトな旅がスタート!

 

 

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