ここで諸霊救済の原理について述べよう。
ところで、諸霊救済を行うことを「霊的回向」という。
回向とは元々、
宇宙大霊や諸仏などの光明を何らかの対象にふり向けて、
その対象に、霊的あるいは現世的に、
福=利益(りやく)をもたらすことを言う。
さて、そこで諸霊の回向救済だが、
これには、抑えるべき3原則がある。
実を言うと、それを知らなかった頃は、
大変だった。
いくら諸霊が集まって重苦しく、
必死に念仏読経しても、
一向にスッキリしない。
重苦しいままであった。
それで、”自分には回向力などないのだ”と思っていたのである。
しかしある日、諸霊救済の3原則を教えて頂き、
それを元に霊的回向を行ったところ、心底驚いた。
あれほど重苦しかった心身が、
スッキリと晴れ渡り、楽になったのである。
それだけではない。
僕の周囲(1.5メートル)を、
柔らかく穏やかで平和なオブラートが
包んでいるような氣すらした。
さて、霊的回向の3原理とはどのようなものか?
まず第一の前提。
それは、諸仏をお迎えする「勧請」(かんじょう)である。
霊的回向には、必ず、諸仏菩薩諸天善神など、
高次の聖衆をお迎えしなくてはならないのだ。
興味のある方のために一応、書いておくと、
祈りとしては、以下のようなものである。
『宇宙大霊である「本有法身」のご許容(ゆるし)の元、
どうか一切の諸仏菩薩諸天善神の方々、
当道場(ここに)にお出で下さい』と。
そしてその上で、救済祈願を行う。
どんなものかと言うと、
「どうか宇宙法界一切及び、
自ら救済を求めて来ている
一切の諸精霊(救われない霊のこと)を
ご救済ください。また、諸魔は消滅浄化下さい」
以上のように祈願しながら、念仏なり読経なり、
声明を唱えるのである。
また、最後には、宇宙大霊(本有法身=ほんぬほっしん)に祈願する。
「どうか、ご尊来下さった一切の諸仏菩薩諸天善神の方々の
お悟りが無限向上されますように」と。
<続く>
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