霊的存在と生きる(13) 救済される諸霊の数とその功徳

諸霊救済のためには、諸仏菩薩や諸神をお迎えするのだが、

最初にその数を見た時は、その多さに心底驚いたものだ。

 

では、お出で下さった聖衆の方々によって

一体、どれぐらいの数の諸霊が

救われていくのだろう?

 

数の詳細についても、またまた僕はよく分からない。

 

ただ、”それにしても不思議だな”と思ったことがいくつかある。

 

今のように霊的な話など一切しなかった頃のことだ。

 

ヨーロッパのメンバーが、

”サンガで念仏していると

諸霊が救われているのが分かるんだ”

と言っているのを耳した。

 

”え〜!、何でわかったんだろう? 

そんな話など微塵も出していないのに……”

と僕は不思議でならなかった。

 

しかし、そんな人たちが何人も出て来た。

 

中には、集団で救われていくのを観ている人もいる。

 

僕が作った念仏CDを流しておくだけで、

不思議な現象が起こると言う人もいた。

 

これは余談だが、その類のことは、僕の音楽CDでも、

色々言われた。

 

”夜中に自動的に流れる”とか、

普通のおじさんに、

”麻薬みたいな音楽で、一日中かけている”

と言われたこともあった。

 

いずれも、スピ系でも何でもない人たち……

 

古〜い喫茶店のママからは、

”私、月まで行く体験しちゃったわよ”と、

30分ほど月旅行の話を聞かされたこともある。

 

しかし例によって僕は、その類のことは一切、

ご法度にしていた。

 

(レコード会社の社長からも、

”普通の音楽としてので売りたい”とか言われてたし)

 

元々、スピ系的な話は、聞き流すようにしていたのだが、

今から考えると、せっかく褒めて下さったんだから、

何だか申し訳ないような、もったいようなな気がする。

 

音楽の話に脱線してしまった。

.

…..と思ったが、考えて見たら、

僕らの音楽ライブで諸霊救済されていく情景を

ご覧になった人がいた。

(その手記は、前篇に掲載した)

 

なのでまあ、全くの脱線とは言わないけど、

今回のテーマは、

希望の火声明(チャント)で救済される諸霊の数に

ついてなので、その話に戻すことにする。

 

先に述べたように、

僕にはその詳細な数までは分からない。

 

そこで、また昔の資料を引っ張り出して見てみた。

 

だが、ご尊来下さる聖衆のようには、明確な数字は書いていなかった。

 

でも、興味深いことが、色々と掲載されていた。

 

それで、少し長くなるが、引用することにしたい。

  

 現在(昭和四十六年九月)、

法界から救済を求めてくる諸精霊の霊格(霊的レベル)は

どのくらいのところですか。

 

答 中有十五段までです。

この位は、地獄よりも滞在期間が短いだけで、

その苦しみは地獄に匹適します。

 

だから皆さんも、

このような救霊が来たときには苦しいのです。

 

中有十五段の霊がたくさん来ますと、

もう祈願するのもおっくうになるときがあります。

 

 今回の回向で、

一番遠い所から救済を求めて来ている霊は、

どのあたりの星ですか。

 

 約四兆六千二百億光年の星です。

今日はそこから八人(?)の諸精霊がきていますが、

そのうちの二人は生者です。

 

問 救霊の諸精霊は亡者ばかりでなく、

生者もいるのですか。

 

 はい、もちろん大多数は亡者ですが、

生者一緒にまいります。

 

他の星からの生者は、おもしろい恰好をしていますよ。

 

猿と人間の中間のようなのもいて、

木の皮のようなものを身にまとっています。

 

言葉は名詞の羅列であり、

さらに発達しているところもあります。

 

それぞれの星の文化の程度によって、

言葉も服装も変わってきます。

 

問 そのような星の文化の向上も

祈願されるのですか。

 

答 それは法界の衆生救済を祈願していれば、

自ずと向上します。

 

先きほどの星から来た諸精霊は、

今回の法界回向のおりには、

菩薩位の七段まで上がりました。

 

法界回向によって、

色空(現象界と霊界)一切の向上があるので、

そこには文化の向上もふくまれるのです。

 

また以下は、この問答よりも前の1953年の法話で、

救済される諸霊の数がいかに莫大であるのか、

そしてその場に居合わせる功徳が、

いかに大きいものであるかについて述べている。

 

前に述べました様に、

法界ということは、

従来は霊的な側面のみで解釈されていました。

 

しかしこの大いなる法によって、

自然界と霊界が相即していることがわかり、

「宇宙法界」と呼び得るようになったのです。

 

さて、太陽系が約三十四万ばかり集って、

銀河系ができています。

 

そして銀河系、1,069億の内、

9,245の星に衆生が住んでいます。

 

さらに、このような銀河系が無数に集ったのが、

全法界すなわち三千世界です。

 

それらの無数の星の内、

平均して1,000の中八つの星に衆生が住み、

三つの星には将来住む予定であると啓示されています。

 

実に、法界無辺なるが故に、

衆生もまた無量であります。

 

この”三千世界におります、

無量の衆生を救済して下さい”と発願するのが、

「法界回向」の眼目なんです。

 

私たちは、法界回向を祈願することによって、

諸仏菩薩様方の衆生救済を取り持つのです。

 

これは、本有法身如来様の

大慈悲の聖旨(みむね)に叶います。

 

私たちは、法界回向を祈願し、

また諸仏の衆生救済の場に居合わせることで、

大いなる功徳を頂くことができるのです。

 

救済さるべき衆生の数は、

かくの如く無量ですから、

私たちの向上も、また無限です。

 

利他は即自利であって、

私達は救済祈願し、回向の場にいさえすれば、

無限に向上させていただけるのです。

 

いただく利益(りやく)の最たるものが、

三千世界の霊的回向の法なのです。

 

それがどれほど功徳のあるものかと言いますと、

例えば行者が、報身の阿弥陀様に帰依して、

一生をかけて念仏三昧をされたとします。

 

その功徳を一滴の水としますと、

法界の霊的回向の功徳は、

全地球の水分という水分を集めた、

すべての約丗(三十)一倍に相当するということです。

 

これは昭和二十八年十月某夜の妙聖様のお話によるものですが、

一晩の法界回向でも、

念仏三昧とこれだけの大きな功徳の差があるというのです。

 

ところで救済される諸霊の数だが、

さらに資料をよく見てみると以下のような記述もあった。

 

『回向の際、救済を求めて来る数は回向者の霊位によって異なります。

 

例えば声聞五級の人が、世界回向をする場合には、

370人の亡者が救済を求めて来ます。

 

しかし、上品上生五級の人であれば5,652,700人。

 

また、菩薩13段五級の方になりますと、

2500桁(999…)の衆生が救済を求めて来るのです。』

 

またどの位の数の諸霊救済の

回向の場に連なることによって、

私たちの霊位は増進して

いただけるのでしょうか?

 

声聞の霊位では、

600人の諸霊の救いの場に連なることで、

一段上がることができます。

 

中品上生では1500人、上品上生では9000人、

菩薩五級では100万人の数の

諸霊救済の回向の場に連なることで、

それぞれ、各一段上げて頂けるのです。

 

それらの霊位増進は、すぐには実感として顕れません。

しかし、法界回向を祈願し、

諸仏が衆生を回向救済される場に身を連ねることの功徳は、

毛穴からでも入って来るのです。

 

 

関連記事一覧

PAGE TOP