霊的存在と生きる(12)お出でくださる無数の諸仏

前回は、ちょっと耳が痛い話に

なってしまったかも知れないので、

霊的回向の功徳についての話に戻したい。

 

最初に、霊的回向の基本は、

「諸霊が救われること」だと書いた。

 

先にも述べたが、諸霊救済のためには、

勧請諸仏菩薩、そして諸天善神に来て頂く事)を行う。

 

そして、道場でフォーマルな形を行う霊的回向では、

お出で頂く諸仏菩薩、そして諸天善神の数は果てしなく多いようだ。

 

実は、あまり僕は、その辺りの詳細までは観えないのだが、

(なので、〜ようだ、という表現をした)これまで数名の人から、

”道場が、仏様や菩薩の方々で一杯だった”と言われたことがある。

 

面白いことに、初めての参加で、そんな世界を垣間観る人もいた。

 

僕が二十代前半に修行していた道場の指導者によれば、

過去世で霊的な行をしてい人は、霊的世界を観やすいそうだ。

 

また、別章でも紹介しているが、ヨーロッパや中東のメンバーたちも、

けっこう、道場で霊的世界を観見している。

 

中には、”無数の聖衆の方々が、道場を囲繞されていた。

 

それは、道場スペースよりも

はるかに大きな範囲だった”という人もいた。

 

昔、僕が修行していた霊的回向を行っていた寺に参加していた

おばあちゃんの中に、”本堂どころか山全体が、仏さまで一杯だった。

感激で泣いてしもた”という人もいた。

 

 確かに、ごくたまに拝する、

諸仏菩薩の方々による諸霊救済は、とても美しい世界だ。

 

しかし、幸か不幸か、僕には数の詳細までは分からない。

 

そこで、先に述べた昔、僕が修行していた

霊的回向の道場の資料を引っ張り出してみた。

 

何とこれは、1977年に、

問答形式でまとめられた入門書から、

一部、引用したものである。

 

 諸仏菩薩、諸天善神の方々の御尊来を祈願されたとしますと、

一体どのくらいの仏様方が御尊来くださいますか?

 

 その数は、二十三桁(註、億兆京のもう一つ上の垓の位になる)

におよびます。

 

問 そうしますと発願者には、

そのように多くの尊い仏様方の御姿は見えなくとも、

それなりの行を積んだ修行者が祈願すれば、

多くの諸仏菩薩、諸天善神の方々に御尊来いただくことができる

ということですね。

 

答 はい。それらの御尊来の方々は、

それこそ一生懸命に御救済くださるのであって、

その光景を拝しますと、全くもったいない限りです。

 

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