内なる太宰は語る(3)

前回、大乗仏教の修行者たる菩薩は、

「相手の気持ちを察して問いかけ(先意承問)て

ケアーする人だ。

 

では、”ひっそりと押し黙り、

僕に場を盛り上げさせている”なら、

それは一体、どのようなお方なのか、

わからない、と書いた。

 

何せ彼らは、時に僕を、”せんせい”と呼ぶ。

しかし僕にしてみたら(内なる太宰にとって彼らは)

前々回のブログで述べたように、

ホストクラブに来た金持ちマダムか、

接待先の社長なのである…..

ようするに僕の状況とは、

”楽しませてくれよ”とばかりに、

神輿(みこし)の上に座っている人を

何年も何年も担いで来た、ということなのだ。

 

いくら明るい顔をしていても、

もはや、息も絶え絶えである。

 

”一体、この状況は何なのだ?” 

実はこれ、僕にとっては、最大の謎だった。

 

……..また、これはちょっと切ない話なのだが、

僕は、お互いが相手の気持ちを察して問いかけ、

(先意承問)ケアーし合う、菩薩コミュニティが

できることを願って活動し続けてきた。

 

お互いに対しても、

道場に慣れていない人に対しても、

誰に対しても、

そんな風に振舞える菩薩たちのコミュニティ……

それは、ヘレンケラーが語ったように社会を変え、

互いの幸せに責任を持ち合う世界を創るのだ。

僕は、そう信じて来た。

しかし……続く

 

 

 

 

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