<写真は本文とは無関係です>
ガザの深刻な水問題について、ガザ医師、アハメドと電話で話していて、僕はどうにも気持ちが耐えられなくなり、つい「脱塩の浄水機器(130万円也)を購入設置するから!」と約束してしまった。
それは「原爆の残り火をパレスチナに必ず持って行くから!」と、ベツレヘムのサミーに約束した時と同じだった。ようするに、“お気軽に約束→後で必死こく”というパターン!(笑)である。
こうしてガザに脱塩の浄水機器を設置することは、ミッションになった、
ところで先日も書いたが、日本各地を動き回りながらも、何とかガザに入域できないか、と僕は模索していた。そして、イスラエル大使館のアリエとのやり取りの中に、”日本大使館に連絡しましたか?”という質問があった。
それで、元イスラエル大使館員のニルに紹介してもらった人を通じて、テルアビブ日本大使館の担当部署にメールを書いて送ってみた。
内容は、”タオ指圧のワークショップと治療その他でガザに入域したいんですけど、どうしたら可能になりますか?”というような感じである。浄水ミッションだとチェックがさらに厳しくなると聞いたので、そのことは書かなかった。
日本大使館からイスラエル軍に後押ししてもらえたら、というような気持ちもあった。2、3日たって領事館から以下のような返信が届いた。それは、以下のようなものであった。
「外務省は、ガザ地区及び同地区との境界周辺へ危険情報、危険度レベル3(渡航中止勧告)を発出しています。以上の理由から、当館はガザへの渡航を中止することを強く勧告します。」
あれま。“あのー、怖いのはガザのパレスチナ人ではなく、イスラエル兵だけなんですが、、、。”と反論するわけにもいかない。まあ、仕方がないか。世の中皆んなは、マスコミが創り上げたおとぎ話を信じているからね。
僕にしてみたら、イスラエル大使館に対して、「はい、日本大使館にも連絡済みでーす」ということを言えれば、それで良かったのだ。
そういえば、昨年、テルアビブの日本大使館を訪問した際、まるでパラノイヤのような厳重な荷物チェックに驚いたことがあった。(何だか恐怖に駆られているような感じがした)イスラエル内にいれば、刷り込まれた”テロされるテルアビブ”のイメージが根強いのだろう。
こうして僕は、ガザを封鎖しているイスラエル軍に対して、各地から入域申請を出した。担当デスクに上がれば、僕のフェイスブックから何から、イスラエル軍は全て透き通すように見てチェックするだろう。(彼らはいとも簡単に内部情報だって見ることだできるはずだ)
あるパレスチナ人は、FBの投稿内容でイスラエル軍に逮捕された、という。彼らはきっと、僕と「ば・ぬ・ぬ」氏(イスラエルの原爆開発をBBCに内部告発した元イスラエルの核開発技師。禁固15年の刑を受けた彼は、今も尚、ほぼ軟禁状態におかれている)がFB友達なのも、知ることだろう。、、、が、まあ仕方ない。
とはいえ、イスラエル軍からの返答も確約もないまま、僕はバンコク行きの飛行機に乗った。バンコクからはイスタンブール経由でテルアビブ向かう。
出発までずっと、寝る時間以外には休みがない状態の中で動いていたから、密かに僕は楽しみにしていた。バンコクで数日の休暇を取ることを、である。
美味しいタイ料理を食べ、プールで泳ぎ、木陰で昼間からビールを飲む。まさにパラダイス! おお!、、、のはずであった。
しかし前日あたりに気づいた。バンコクに夜着いて、翌朝にはもう空港に行かなければならないではないか!? 何という誤算! 僕は日程を忘れ、自分の夢想を現実だと思い込んでいたのだ。
テルアビブに着いたら、「タオ指圧&念仏ワークショップ」やら何やらと、イスラエル側での活動がたくさんある、、、。そうか、それでバンコクで数日過ごすなんていうパラダイス・スケジュールが組めなかったのね、、、。(となぜか女ことばになるワ・タ・シ)くそー、せめて飛行機の中で映画でも観てやろうぜい。ワインぐらい飲んでやろ、っと。僕は、頭を掻きながらつぶやいた。
全然関係ないけど、「人生、未来を創るために生きるか。自分の身を守るために生きるか、、、。2つに1つしかない」
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