今回の旅の元々の目的は、
お釈迦さまの生誕地ルンビニ(ネパール)に
行くことであった。
それは現地のジュピターという人の話を聞いたからだ。
何でもジュピターは、ルンビニに「希望の火」を常灯して、
毎週、様々なお寺の勤行に「希望の火」を持って参加し、
僧侶たちの祈りを込めて行きたい、とのことだった。
僕はジュピターに会ったことはない。
が、2023年に希望の火メンバーたちが色々一緒に動いたとのこと。
僕はイスラエル・メンバーのマガリに、本気の話かを確認してもらった。
一応、本気だとのことだが、こればっかりはどうなるか分からない。
実際に一緒にやってみたらコケるなんていう体験は、
ヒマラヤや富士山を合わせても足りないほどしている。
基本的に僕は、誰かが志を表明したときに、
それがどの程度、真摯で本物なのか?を見抜くことは、あえてしない。
(多分、やろうと思ったらできるんだろうけど)
僕は誰の志でもそれは尊いと思う。
だから、その志がどの程度、本物かどうかを慮るのは、
その志に対して失礼なような気がしてしまうのだ。
(結果がっかりすることがあまりにも多いので、
もうこの方針は変えなくてはならないのだが)
よく後で、「何で見抜けなかったんですか? 」
なんて言われることもある。
その時は、「例えは悪いけどさ。少年院の先生みたいなもので、
”これから頑張ってまじめに生きます” なんて言ってるのに、
本物かどうかを慮るのは何か悪くてさ~….」みたいな感じで答えている。
これからは、ちゃんと見抜くようにして、
もうこれまでのように、無意味に時間をムダにするべきではない
と思っている。
今回、あえて目を瞑って、とにかくネパールまで行くことにした。
ジュピターの言葉を額面通りにそのまま信じた。
だからブッダガヤで2週間ほど滞在して修行の会やらフォーラムやらに
参加した後、ネパールに向かうことにした。
祖牛さんとグッチさん、山往さん、晃命(あみ)さんは、日本へ。
僕は朝5時に起きて、ジュピターが寄越してくれた車で
ルンビニに向かった。
12時間かかってヘロヘロになりながら国境に着いた時、
”こんな所にイミグレーション(入出国管理事務所)があるのかよ!”
と思った。カオスだったのだ。
ちらっと顔を見せるのは、英語が通じず、ランチ休憩もなく、
無愛想に走り続けた運転手。
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