旅に病んで、夢は枯野をかけめぐる

<写真は、祖牛さんとPaiさん。

わざわざ空港まで迎えに来てくれた>

 

今回の旅(台湾ツアーの準備)は、

出発前からすでにズダボロであった。

 

現地での活動予定の調整などで目が回る中、

突如、ライブ演奏が3回予定されたため、

まともな演奏ができるように、と

1日1時間半ぐらいの全力練習を、

数日間、毎日行った。

 

しかし、この初日が問題だった。

手元に古い笛しかなかったのだ。

 

つまり、練習すれば、

ホコリを大量に吸い込むことになる。

 

「明日、センターに取りに行って」、

ということにすれば良いのだが、

練習は1日も待てないと思った。

 

「結果、2、3日咳き込んだり

微熱が出ることになるかもだけど、

治しながら旅すれば良いか」などと考えた。

 

(→我ながら、まともな思考をしない奴だ)

 

それに、練習した音を聴いてみたら、

まるで自信を失うような状態だったのだ。

(これはまあ、いつものことだが)

 

出発2、3日前から、

すでにかなりぐったりしていたので、

センターのYukoさんに指圧してもらったりした。

 

ホメオパシー医のえいこさんも、レメディを下さった。

 

皆さんの気遣いがありがたかった、

 

念の為、体温計を持っていくことにした。

(何となく、空港突破のために)

 

果たして、前夜に計ってみると、

何と8度近くもあった。

 

「こりゃ、もう、

どのように税関をスルーするかの勝負だな」

と思った。

 

「台湾にもぐり込めさえしたら、

あとは何とかなるだろう。」

 

とは言え、着いたその日から、

スケジュールはびっちりと決まっていた。

 

あとはミーティングの時に、

どこまで、精一杯、元気で明るく

ふるまうかにかかっている。

(これはもう、演技力の勝負である)

 

『旅に病んで、夢は枯野をかけめぐる』という

松尾芭蕉の言葉が、時おり頭の中をかけめぐった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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