「走れメロス」(太宰治著)のメロスの友人は、
メロスのために刑場に繋がれた。
そのメロスも、友人を自分の犠牲にすることなく戻って来た。
それに感動した王様は、自分も仲間に入れて欲しい、と言った。
しかし通常の人は、ある時期を過ぎると、
自分の利害を捨ててまで相手のためになろうとすることはなかなかない。
自分の利益を優先するようになるのだろう。
そうなれば友人、ましてや親友なんて、
幻(まぼろし)の青春時代の夢に過ぎない、ということになる。
さて、たった2日しか会っていないにも関わらず、
僕には友人ができた。
もしかしたら親友になれるのかも知れない、
と僕はひそかに思っている。
どんな人かと言うと、
会ったこともないのに、
僕ら一行を夜中のナグプール空港(インド)に迎えに来てくれた。
そしてホテル探しに奔走してくれ、夕食をご馳走してくれた上に、
全員のホテル代まで払おうとした。
*実は僕は、彼がホテル代を払おうとするのを、
羽交い締め(はがいじめ)にして
止めなけばならなかったほどでる。
<こんな感じ……>
名前をアミットさんと言い、インド仏教最高指導者の佐々井上人を、
子どもの頃から知っている人だ。
僕らを佐々井上人の所に連れて行ってくれたのが、
アミットさんだった。
<毎年10月に行われる、仏教改宗式の会場>
1956年、インド現代仏教の父「アンベードカル博士」は、
50万人の人々と共に最初の仏教改宗式を行った。
その時、お祖父さんも加わったそうで、彼は仏教徒三代目である。
鉄を輸出入する会社を経営していて、日本にも何度か来ている。
奥さんと子供が2人いて、新婚旅行は日本だったそうだ。
(娘さんは、chihaya ちゃんと言う。日本名っぽいなあ。
もしかしたら佐々井上人命名なのかも知れない)
アミットさんは、これから、
インドの貧しい仏教徒の女の子たちが安全に学べる
寄宿舎学校を創る予定でいる。
帰国後、色々やり取りしていると、本気度が伝わって来る。
ホロリとするような感動的な言葉を書いて来る。
とにかくやり取りの結果「アースキャラバン・インド」を
非特定営利法人として、現地登録することになった。
「じゃあ、日本のアースキャラバンから、
インドへのサポートとして、$1000(約14万)送るね」
とメールしたら、「お金はいらない。エンドーさんに、
祝福だけしてもらえたら良い……」
と返って来てしまった。
また、羽交い締め(はがいじめ)にして、
ポケットにお金を入れるしかないかなぁ…..(笑)
アミットさんは、インドの子供たちの寄宿舎建設の資金源として、
中古の日本車をガーナに輸出する計画だ。
なので、日本の中古車を扱っている会社を知っている人がいたら、
ぜひぜひご連絡ください。
僕も2、3聞いてはいるのだが、何せその方面に疎くて…….
I need help!
*ryokyu( @ )taosanga.com まで。
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