「ああ、もうダメだ〜」って本気で思わないと、不意のお助けは来ない

<写真は19歳の頃。

これを撮ってくれた人は、

少し年上の同じアパートの人で

大平さんと言う人だった。

 

写真を僕に渡す時、

「キミさ”僕の悲しみを世界中に伝えたい”

っていう顔してるじぁないか」と言った。

 

その時、僕は、”ふ〜ん、そんな風に見えるもんかね”

と思っただけだった。

だって、少し前は、もっと大変だったんだもの>

 

 

 

 

 

 

 

<当時住んでいたアパート>

 

インドの友人、アミットさんからメッセージが来た。

”僕はあなたのために何でもやるから言ってね”

 

正直、心が弱っているこんな時だから、

嬉しくて涙が出た。

 

”えーんえーん”と、

昭和サウンドで泣いてしまいたいほどである。

 

ところで僕は、人生の危機を何度も何度も

サバイバルして来た。

 

人生の危機というのは

身体的なことでも何でもない。

 

やりたいことを諦めること。

未来に絶望することだ。

 

例えば、身分上は高校生でありながら、

薬のオーバードーズなどで、

身体がボロボロのホームレス生活を

送っていた時のことである。

 

「未来には何も期待できない。人生は絶望だ」

と思った時に、

バンドの仕事が舞い込んで来て、バンドマンとして

暮らせるようになった。

 

インドでマラリアにかかり、

「病を隠してパリに行き、

所持金150ドルで死ぬ覚悟」でいたら、

突然の助けが現れた。

 

タイでも似たようなことがあった。

 

そんな風に「人生は絶望だ」とか

「もう自分には無理だ」と思った時に、

不意に助けの手が入ったことは、

今まで数え切れないほどある。

 

書いて行こうと思ったが、

あまりにも多いので、

面白い話も色々あるけどやめた。

 

だからと言って、

「あ、オレ安泰ね。

何とかお助けが来るだろうから」

とはならない。

 

やはり「ああ、もうダメだぁ……」的な気分には

なるのである。

 

もしかしたら、アミットさんは、

「ああ、もうダメだぁ……」的に参っている僕を

助けてくれる天使なのかも知れない。

 

……そう思ったりもする。

 

なぜなら、かなり前から

”いずれ、「ああ、もうダメだ〜」と思う時が来る。

 

その時、どんでん返しのように好転する”って

言っていたから。

 

つまり、「ああ、もうダメだ〜」って、

本気で思わないと、不意のお助けは来ないのである。

 

妙な宇宙のカラクリだな。

 

宇宙大霊は、相当のいたずら好きなのだ。

 

自分もそうだから、文句は言えないが。

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