‘タオサンガ’

光明爆発! 年越し念仏ギャザリング

2014/01/06 Categories: タオサンガ

8年ぐらい前に、京都で1人で始めたイベント、年越し念仏ギャザリング。不思議と大きくなって、今では京都、東京だけでなく、カナダなど海外でも行われるようになった。

そして、これのミニ版は、その他、世界各地でも広がりを続けているイベントになった。

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<プログラムを簡単に説明する>

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 <はじめて参加の人は緊張されている様子だったので、シエアの時間を設ける>

僕はこのことで、「志を持ってひたすら継続して行けば、やがてそれは大きく育って行くものなんだなぁ、、、」と、励まされたような気になる。

何せ、僕ができることと言えば、夢を捨てずに実直にやり続けることだけなのだから。

1人でやっていた時は、朝まで、ただひたすら念仏修行や礼拝行などをしているだけだった。

でも今では、様々なワークをするだけでなく、年越しそばを食べたり、翌日の元旦にはおせち料理を出すなどの接待まである。

参加人数は、日本では、京都道場と東京道場で合わせて50人ぐらい。参加すれば、日常では決して得られない深いワーク体験をする。

また随所に、参加者が楽しく過ごせるよう、様々な配慮が入ったプログラム構成になっている。

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<深夜になっても続く、念仏や様々なワークの数々>

スケジュールだが、9pmに集まって1年間の懺悔を書くところから始まる。そして一般のお寺のように、108の鐘を突くのではなく、108の懺悔礼拝行を行う。

その後、行道(歩きながらの念仏)をしながら、懺悔文を燃やすことでそのカルマを消すのである。

その他、今年の願成就やトラウマの癒しなどのワーク、また踊り念仏や七福念仏レイブもある。さらに、実現宣言の絶叫ワークまである。

最後には、各人でオリジナルの「2014年/願成就護符」を創るのである。

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<ほぼ、夜を徹してのワークや念仏行だけど、みんな全く元気! 左は、2年ぶりに参加した小学4年生の“しんじ君”>

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<一夜明けても尚続く、抱腹絶倒のワークの数々>

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<広島から参加のヒデさん>

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 <オペラ風に決める、ダンディ青山>

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<気が天に届くように!>

正直に言うと、ここでの面白さはとても書き切れない。誰でも参加できるオープンな場だし、もし人に知られたら多く来過ぎてしまって、とても今の道場の大きさでは足りないだろうな、なんて思うぐらい。

だから今のように、表向きはひっそりと、そして中では気が「光明爆発!」しているぐらいで、ちょうど良いのかも知れない。

プログラムでは、朝5時になったら、お酒を1口だけ頂いて2時間ほど仮眠を取ることになっている。しかし今年は、滝行に行くことを希望する人が数名いた。

場所は南禅寺の奥の院なので、元旦になってしまえば、南禅寺は人が多い上、車が入れない。駐車するのも大変だし、観光客の多い元旦の南禅寺に、僕はとても行く気がしない。それで、朝5時の仮眠の時間に行くことにした。

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<朝5時では、もちろんまだ真っ暗である>

滝行の際は、願いごとを3本のろうそくに書いて、線香と一緒にお供えし、滝の下に、“えいや!”と気合いで入る。そして、滝の水に背中を打たれながら、念仏と般若心経を大声で唱えるのである。

 

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<タオサンガ滝行念仏に初参加のスー/右は、お母さん(ろこさん)が意を決して参加することにしたら、「絶対見たいから起して!」と言ってついて来た、小学生の“るりちゃん”>

終わったら、夜が明け始めていた。それは、元旦にふさわしいすがすがしさだった。途中、山伏の行者さんが、プオー!と、ほら貝を吹いていたのがムードを高めていた。

道場に戻り、朝8時半からは、世界各地のタオサンガとパソコンのテレビ電話で 「Happy New Year !」 と正月の挨拶をし合う。これも今や、毎年の恒例だ。

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 <年越し念仏をやっている海外数カ所のタオサンガ・センターとPCのテレビ電話で挨拶>

さらに1時間の念仏の後は、お雑煮を頂く。さらにその後、願を確実に実現するための、激しい潜在意識インプットのワークが待っている。

やがて、最後の念仏行を終え、昼1時近くに満行となる。

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<晴れ晴れと満行された、参加者のみなさん>

 満行後の新年会では、おせち料理や鍋、またお酒などが次々と並ぶ。

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<まずは皆んなでカンパイ!>

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<即席のバー・カウンターまである>

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<ごちそうが並ぶ>

そして正月と言えば、ゲームである。そこでチャリティックスの盤を囲む人たちが、続々と、、。

※チャリティックスについてお知りになりかたは、こちらhttp://taosangha.com/jushoku-commentaries/charitx_interview/

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<最近、チャリティックスに目覚めた、イギリス人プレイヤーのスー>

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<指導員候補として僕が指導対局している、ともみさん>

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<勝利に喜ぶ光さん>

 ひょいと、新年会にやって来たのは、東京から帰省して来た宇宙人(僕の息子の結万/ゆうま)である。

宇宙人は、チャリティックス・京都チャンピオンのまさとさんと対戦することになった。結万がプレイするのは、約10年ぶりのことだ。

※ところで、なぜ僕が、ここで彼を「宇宙人」と呼称しているかをご存知ない方は、ブログ「宇宙人vs変人」http://endo-ryokyu.com/past_blog/?p=3225 をご覧下さい。

まさとさんは今や僕より強いのだが、、、、そのまさとさんが、まさかの敗退! そこで、今度は僕が対戦することになった。

これは負けるわけにはいかない! と僕は鼻息荒く、いきみ立った。

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<なぜか、余裕の笑みを浮かべている結万。>

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<固唾をのんで見守るチャリティックス棋士の面々>

途中、すこぶる形勢が有利となり、勝利を確信した僕は、「キミい、大人をなめてはいかんねー。ふははは!」などと怪気炎を上げていた。しかし、まさかのどんでん返し! あちゃー、負けてしまった〜。うぅ、、、。

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<あれっ、何かへんだな? 勝つはずだが、、、 >

道場の女性たちには、「りょうきゅうさんガンバレ〜!って、せっかく応援していたのにぃ」とか言われ、面目をなくしてしまったぁ! (「違いわい! ボクは、結万に勝ちを譲って上げたんだい!」と、僕はぶつぶつ、、、)

結万は、道場の入り口に立てかけてあった、年越し念仏ギャザリングのプログラムが書かれたボードを写真に撮った。そして、「実家のイベントがよくわかんないけど、凄いことになってる」というコメントと共に、Facebookに投稿した。

すると、あっ言う間に約200人近い、いいね!と、面白そう!参加してみたい!などのコメントが続出。うーん、これがSNSの力なのか、、、。それとも「恐るべし」なのは、宇宙人か、、、?

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このイベントが始まる夜9時には、「果たして、翌日の午後12時半まで、ほぼ夜を徹してのワークや念仏なんて、自分にできるんだろうか?」 と思っていたのは、初めて参加した人たちだろう。

それが新年会では、「あっと言う間に終わってしまいましたねー」なんて、晴れ晴れとした顔をして笑っている。深く、楽しく、濃〜い、充実した時間を過ごせたようだ。心からよかったな、と思う。

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<満行したとき!>

東京でも大いに盛り上がったそうだ。

※参加者の感想は、月刊タオサンガのワークショップの窓で紹介されるので、よかったらご覧下さい。 
http://taosangha.com/workshop-impressions/nembutsu_gathering/

 

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「タオ指圧&サンガ世界大会」は、     ハチャメチャ楽しいぞ!

2013/08/21 Categories: タオサンガ

タイトルを見ただけだと、“ああ、指圧の大会ね。それにちょっと仏教みたいなものが加わるのね”というだけの認識に終わるかも知れない。

 

あるいは中には、“世界各地から人が集まるの? へぇー、スゴいじゃん”とかも言ってくれる人がいるかも知れない。

 

通称タイ大会、、、。いつも僕は、まどろっこしい想いをする。現場では起こっていたことをどう説明したら良いかわからなくて困ってしまうのだ。

なにせ大会は、おそらく参加した人にとっても、想像をはるかに超えていただろうから、、、。

 

もっともそれは、僕だって同じだった。何がどうなるかわからないままで、ただひたすら、大会に必要なことを1分1秒やっていただけだ。そして沸騰する現場のエネルギーに任せていたのだ。

 

さて現地に集まったのは、180人以上で、参加国は、日本、アメリカ、カナダ、スペイン、イタリア、フランス、オーストリア、オランダ、インド、バングラデシュの11か国である。

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 <タオ指圧ワークショップ>

行われたのは、まず、タオ指圧と気心道のワークショップ。これに仏教修行の時間が加わる。これを聞くと、もしかしたら人によっては、“指圧だけじゃなくて、気のトレーニングまでするの? えーっ、それに、なんで指圧の大会でそんな武道とか、仏教修行の時間まであるんだよ!”、と思うかも知れない。

 

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<気心道ワークショップ>

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<触れずに”気”で倒す>

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<毎朝1時間の音楽念仏>

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<夕方の音楽念仏。180人の三重奏が響く>

でもそれだけじゃない。これに心理ワークショップまで加わる。指圧と仏教と武道と心理学。これがそのままカリキュラムに入っているのだ。

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<まゆさん担当の心理ワークショップ>

そして午後には、世界通貨UNIを使ったチャリティ・バザー込みのミニ・フェスティバルがあり、それから、、、とここまで聞くと、果たしてどうだろうか? もしかしたら、人によっては、わけがわからなく、なり始めるかも知れない。

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<ミニ・チャリティー・フェスティバル会場>

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 <昼のゲーム大会>

しかし実は、さらにまだあるのだ。夜の時間は、世界各国の遊びをみんなでする時間や、芝居、音楽、舞踏などの各種パーフォーマンスがある。

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<舞踏パーフォーマンス>

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<爆笑コメディ「白雪姫」は、東京センターの英語劇。インターナショナルに激しく大受け!!!>

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<念仏ゴスペル/アレックスが「聴いていて、あまりの美しさに涙が流れた」と言っていたが、実は僕も、涙が、、、>

一方、戦略ゲーム・チャリテックスで、どっちが勝つかを賭ける、UNI通貨の爆笑カジノがある。

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<カジノでは、UNIの賭け金がつり上がり白熱する! いやー、この賭場のような不健康さが、僕的にはたまりませんな、、、。こうして不真面目なことを入れてバランスをとらなとらないとね。>

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<左は西のチャリテックス女王、アリス。このカジノは、なぜか見ている方は、どっちが勝っても(たとえ賭けに負けても)面白い。これ、不思議といえば不思議!>

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<こちらはほんわかムードの練習試合。やはりカジノ戦とは、プレイヤーの雰囲気が全然違う!>

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<カジノにBAR はつきもの。ということで、いつもは東京道場の台所で開いているマロBARが、タイに支店を出した。“コンビニと同じ値段で売る”というゴッコ感覚でありながら、献身的なサービスで評判。店主マロ、たまちゃんの他、カナダのアンもホステスとして活躍した>

BARがあるなら、深夜近くになってからが本番。サンガダンスバンドのLIVEで延々みんなで踊りまくるのである。

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<最高の盛り上がりが毎晩!>

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 <ダンスタイム!>

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<サンガダンスバンド>

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<激しいピアノを弾くアルフレッド>

そして極めつけは、最終夜に行われた「BAD BOYS & GIRLS NIGHT 」! これは、みんなが思い思いの不良の格好をして、ファッション・ショーをするというもの。いやはや、最高潮の盛り上がり!

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<誰が誰だか、お互い最初はわからなかった>

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 <ふふふ>

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<各国に別れて、不良のファッション・ショー>

 

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<日本もなかなかレベルが高かったな>

、、、これを読んでいらしっゃる方は、ここまで来ると、これが一体何の世界大会なのか、わけがわからなくなっているのではないかと思う。(それが当たり前の社会人感覚というものだ)

 

だいたいが、指圧の集まりなら指圧の勉強だけ。あるいは仏教修行の集まりなら仏教修行だけ。海外支援チャリティならチャリティだけ。と、そんな風に1つにしぼって、おとなしくしていれば良さそうなものである。

 

それを、ゲームだ、爆笑カジノだ、バンドだ、踊りだ、とあり、さらにおバカな遊びまで本気でやっている。もっとも、それが浄土宗和田寺タオサンガなのである。そしてタイ世界大会は、そんなタオサンガを象徴する沸騰の10日間だったのだ。

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<音楽念仏でやるハモリの音合わせをやったのは初日だった>

下記が毎日のスケジュール。見て頂くとわかるが、1日8時間は、たっぷりと勉強や修行等の時間があり、夜はビール飲みながらみんなで夕食。さらにその後、何時間も遊びの時間が続くというディープなのだ。

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<みんなでビール飲みながらの夕食>

 

7am 音楽念仏

8 am 朝食

9am 心理ワークショップ

10am タオ指圧ワークショップ

1pm ランチ休憩

2:30pm ミニチャリティ・フェス

4pm  タオ指圧施術/念仏ヒーリングセッション

5pm  気心道ワークショップ

6pm  音楽念仏

7pm  夕食

8:30pm ゲーム大会

9:30pm パーフォーマンス

11pm ダンスバンド

※夜は果てしなく続く

 

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<各国のタオサンガ・オリジナルTシャツ コンテスト>

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 <コンテストでは、ファッションショーのように歩く>

ようするに、ほとんど休みがないのだが、僕が心から感心したことがある。それは、みんな夜遅くまで飲んで騒いでいても、朝7時には、念仏行のためにちゃんと座っていることである。

 

そして180人による三重奏の音楽念仏の響きの美しさときたら!

それは、僕ら実行委員の1年間の準備の労苦を忘れさせるに十分な素晴らしさだった〜(涙)。

 

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<念仏レイブで踊りまくる曲の練習>

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<バングラデシュから来たラジョーさんの挨拶>

僕は思う。

誰しも神ほとけの子だ。

だから、あらゆる可能性を持っている。

内在する潜在力で、菩薩や仏になることもできるし、

人生を最高に意味あるものとして、

利他の喜びに満ち溢れて生きることもできるのだ。

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僕は、そう信じているし、そんな人々の潜在力が華開くのを見るのが好きだ。だから、タオサンガをやっている。また、それを見たいがためのタイ大会でもあったのである。

“仏教のフリースピッリットで人生を芸術に!”

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最後に、参加者にたくさん頂いた感想文の中から1つだけ。

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今日でこの大会が終わってしまうことがとてもさみしです。

私にとってこんなにたくさんの外国の人達とコミュニケーションをとることは、はじめての体験でした。

 言葉はほとんどかたことしかお互いにしゃべれなくても、お互いにつたえあおうとするとなんとなくコミュニケーションができ、本当に楽しかった。

また、気のワークでは、国籍は関係なく「気が伝わる」ということにあらためて感動しました。

 

そして指圧をするさいは「何より心である」ということを、あらためて思いしらされました。

今までも、そのように思っていましたが、私は心のどこかでまだそれを信じていない部分があったのかもしれない、と今回気がつきました。

指圧をするときに、フィードバックで「Tubo image heart」と英語でアドバイスしてもらったとき、「そうだった」とあらためて知ることでき、とても新鮮でした。今までも何ども言われていたことですが。

また大勢で、毎朝毎夕おこなわれた念仏はとてもすばらしく、本当に感動しました。

感動は、ほとんど書ききれませんが、今回の体験は、私のこれからの人生でとても大きな宝物になると思います。

ありがとうございました。

S・I

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<心理ワークでは、涙を流すような体験があるためか、大会では誰とも仲良くなる>
※下記は、みんなが撮った写真(遊びの写真が多くて恐縮だが、みんな楽しそうな顔をしているのでご容赦願いたい)
全体をとても紹介し切れなかったので、よろしければ適当に見て下さい。

 

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“忙しい”は言い訳にならない

2013/04/06 Categories: タオサンガ


 ホントに長い間、ブログをサボっていた。1月の旅ブログでエネルギーを使い果たしたということもある。しかし本当の理由は、自分の生活を人が読んで面白いと思うのかなー? と疑問に思ってしまったからだと思う。

たしかに僕には日常生活というものがあまりない。一人で食べたり、また寝たりすることに時間を費やすのも、何だか時間が惜しいような気がするぐらい、日常生活にあまり関心がない。

 これは、僕が特別な人間というわけではない。いつまでも子供のままで生きているからだと思う。

 ほら、子供ってそうでしょう?  食べなさい、と言われたって、もう寝なさい、と言われたって、面白そうなことやドキドキするようなことだけをやっていたい、というわけ。

 そういえば、引きこもりの人の言葉に、”一日は長く、一年は短く” (感じる)というのがあった。僕は逆で、”一日は短く、一年は長く” (感じる)。いつまでも遊んでいたいので、休もうと思っても、つい走り続けてしまう、、、。

 まあそれはいい。問題は非日常の内容だ。いかに非日常的人生を送っているとはいえ、それが毎日続けば、それもまた日常である。

 わかりやすい例で言えばアジアの旅。旅も1ヶ月を超えるとそれ自体が日常と化してくる。これも不思議だけど、そうなのである。

 だから非日常には生きていても、こんな自分のやっていることを書いて、果たして人が読んで面白がってくれるものなんだろうか? とつい思ってしまう。

 いや思ってしまったのだ。それで、自分を叱咤してまで書こうという気が、まあ失せていたというわけ。

  さて、今朝からやっていたのは、イスラエルの元生徒さんとのやり取り。実は、およそ5年ほど前、僕はイスラエルでのタオ指圧指導から撤退した。それは、とある事情からだが、苦渋の決断だった。

 実は湾岸戦争の年から、僕は毎年のようにイスラエルを訪れていた。そしてそれは9回に及び、時には50人が集まるような念仏会も行い、ワークショップでもそれぐらいの人数は集まっていた。タオ指圧を学んでいた人は、数十人以上はいたと思う。

 もし本当に霊的につながっている人が一人でもいたら、何も言わずに黙って立ち去ることなど、できなかったかも知れない。実は僕は、あえて自分を悪者ということにして去ったのだ。当時関わっていた人物に、“「エンドーは守銭奴で、ヒトラーみたいな悪人」ということにして良いからね”と伝えて。

 と、こう書いても、意味不明でチンプンカンプンだろうと思う。申し訳ないとは思うのだが、詳細について書くことは差しさわりがあるので、お許し頂きたい。

 ところで僕は、自分が悪者になることは、それほど苦痛なことではない。”あんな不良と遊ぶんじゃありませんよ”と、友だちの親に言われるのは、むしろ名誉な気がするからね。ふはははは。

 だって、良い人と思われたら、良い人として振る舞わなければならないから、窮屈じゃありませんかぁ。

 さて、イスラエルから撤退した翌年に、僕は平和教育会議でワークショップを行うため、パレスチナを初めて訪れた。そして中東の真の実態というものを自分の目で見て知った。

 それは、世界のマスコミが伝えていることとも、一般(あるいは右翼的?)のイスラエル人が語っていたこととも、大きくかけ離れているものだった。

 はっきり言って、イスラエル政府がやっていることは本当にエグイ。人間として許せない。では、ヨーロッパ諸国の奴隷刈りは? 植民地化は? 日本の朝鮮半島支配は? みんなエグイ。もちろん同罪である。

 話があちこち飛び過ぎて、申し訳ない。まあとにかく、僕はすっかり、“かつて関係があったイスラエル方面では、自分は悪人と思われているだろうなー”と思っていた。でも、真実はいつか伝わるだろーな、とも思っていた。

 そうしたら5年たって、かつてのイスラエル人生徒が、一人、二人とコンタクトしてくるようになった。“僕はRYOKYUさんを信じている”、と。

 “ふっ、まるで青春ドラマみたいだぜ”、と不良の僕はそんな反応を示す。でもその一方では、せっせと長時間かけて、真剣に応対しているのである。

 例えば彼に出したメール。「中国のチベット支配は悪いと思うでしょ? 日本もかつては朝鮮半島を支配するなどという悪いことをやった。そのカルマを背負う日本人の僕が言うんだ。イスラエルのパレスチナ支配に反対する、と。だから一緒にパレスチナの非暴力独立運動をサポートしよう」とか。

 イスラエル人がタオサンガ活動に参加するのには、2つのことを乗り越えなければならない。1つは、仏教修行をすることは罪だとする、ユダヤ教の足かせという“宗教カルマ”を乗り越えること。

 もう1つは、大多数のイスラエル人が政府のプロパガンダによって思い込んでいる、「パレスチナ支配」の正当性を否定することである。

 これは政治問題などではない。苦しんでいる人を放置するかしないかの問題である。となると、他者の痛みへの共感や利他を標榜するタオサンガ(タオ指圧)にとって、どうしても避けて通れない問題なのである。

 5年たってコンタクトして来た旧タオ指圧の生徒さん。彼は、相当の葛藤を経て、この2つの問題を乗り越えた。

 これでようやく彼を、再び“タオ指圧&サンガ世界大会 at タイ” に迎えることができる。(10年前にも参加していた)本当につながることができる人がこうして生まれることは、心からうれしく思うものだ。自分がイスラエルでは悪人だと思われていると、僕はすっかり思っていたのだが、、、。

※タイ大会のページ http://tao2013.net     サンガWEBグループ渾身の作品です。ぜひご覧下さい。

 

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密度が濃かった1ヶ月 (1)

2012/11/21 Categories: タオサンガ

10月中旬から、海外のタオサンガ・メンバーと、3週間(実際には一ヶ月近く)に及んだ、リーダー研修の強化合宿をしていた。

3週間にしたのは、僕が以前参加したことがある、浄土宗の僧侶養成のための合宿が、3週間だったから、何となくそうしたのである。

あの頃、浄土宗の僧侶養成合宿は、夏に2回、冬に一回、3週間ずつあった。(今は、システムが変わったかも知れない)朝5時から夜9時まで休みというものが全くなかった。

夏は名古屋だった。あまりの暑さに一日中汗を流し続けた。冬は東京の増上寺で、当たり前だけど、寒かった。

そういえば、海外講習から帰った翌日だったので、時差ボケのため、最初の2日間はまったく眠れなかったことを憶えている、

 

 <冬に3週間いた増上寺。寺から外に出られなかった。クリスマスの夜は、クリスマスツリーのようにライトアップした東京タワーを眺めた>

 さて、話を戻すと、今回の海外研修参加メンバーは、オーストリアからオリバー、スペインからベレン、トロントから台湾出身のリー、モンテリオールから茂木さんの4人である。

朝9時から念仏で始まり(、、、と思う)、10時から様々なトレーニングを行い、終わるのは夜10時、というのもざらにあった。まゆさんには心理ワークを中心に、いろいろとやってもらった(彼女は、かつて心理トレーナーだったのだ)

せっかく日本に来たから、と少しは観光も楽しんでもらおうと思ってはいた。しかし実際には、終わりの頃にできたくらいだった。

実は、全日程の内、最初の半分近くは、全員でタイ大会の準備等に1日中追われていたのだ。4人とも(僕もそうだけど)、大会準備担当だったからだ。

連日、長時間に亘った作業

<朝から、これ>

<疲れて来たので、ジョークを飛ばす>

<“ふははは!”と、復活!>

<で、夜もこれ。すでに10時頃。作業は果てしなく続く>

それで、みんなであまりにも良く働いたので、夕食は居酒屋で一杯やりながら、と言うのも多かった。一日の労働は、苦労を共にした仲間と居酒屋の一杯で報われるのだ。

 

居酒屋のひととき

<茂木さんは、久しぶりの日本食で嬉しそうである>

<僕はリーには何度か言った、”あのさー、僕、幼稚園の先生じゃないんだけどな”>

<上の写真の続きが、これ>

<左がオリバー、右がベレン。日本に来てハッピー!>

 

ときには、こんなこともあった

 
<この日は、1人が1万円を紛失。どこに行った? さあ、どうする?>

<“しょせんイメージの問題だからね”と、僕とまゆさんも入れて、みんなで1500円ずつ出し合う。これで、ハッピー解決だい! >

<リーは台湾出身だが、高校がオースラリアで、大学がカナダだった>

 

みんなに感謝

僕とまゆさんは慣れているから、どうということはないんだけど、タオサンガが広まるために、無償で懸命に作業をする皆さんの汗は、本当に尊く心から感謝の想いが湧いて来る。(涙、涙、涙)

タイ大会の準備って、一体何やるんですか? と聞かれるかも知れない。これが簡単に説明できれば良いんだけどな、、、。今振り返ってみても、“これと、これやってました”なんて簡単に説明できないのが不思議である。

というのは、僕の脳は、なぜか苦労したことは片っ端から忘れるようにできているので、(苦労したことなんか、思い出したくないというのもあるけど)後で振り返ってみても、“はて何やってたっけ? ふが〜”という感じである。

タイ大会の準備としては、基本的には、ウエブの各国語の翻訳ができれば完了の所まで来た。(やるべきことも忘れていることが多いかも知れないが)

 

滝行にも行った

<これから滝行に入りまーす>

<願を書いたろうそくを立てる>

<滝に打たれながら、大声で般若心経を唱えたあげく、放心状態で出て来るリー>

<滝行を終え、心は晴れ晴れ〜>

とにかく朝から晩まで、濃い〜約1か月近くの心の旅だった。僕にとって最大の収穫は、参加したメンバーの心の成長の他にも、もう1つあった。

それは、“タオ指圧の本質が何かが、わかったこと”である。妙な話に聞こえるだろうけど、30年やって来て、今になってやっとわかったのだ。

それは、“えーっ!? これだったの!?”と、実に驚くべき内容だったが、果たして言語化できるだろうか?

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